げんきいっぱい5年3組 大人編 (オリジナル百合)
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9: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/06/11(土) 22:22:58.44 ID:9xgtdKunO
人が親切で言ってあげているのに、こんな風に邪険にされると――逆に燃える。
思い出してきた。
中学に上がってから、彼女のこの反応を楽しんでいた自分を。
彼女が私に怯えるようになったのはいつからだったかしら。

「そう、私はあなたに会えてすごく嬉しかったのよ?」

「冗談でしょっ?」

「冗談よ。いじめっ子さん」

からかうように言うと、彼女は唇をきゅっと結んだ。
このフレーズは、今もなお彼女には有効なようだ。
中学に上がった時、あゆむに聞いた言葉が蘇る。
内心では反省している。言葉とは裏腹だけど。
つまり、素直に謝れない。
そういうプライドの高い人間。
だから、弱みを掴んで、そのプライドがザクザクと切り刻むのが楽しくてしょうがなかった。
嫌いだったけれど、今は嫌いじゃない。
彼女の楽しみ方を知ってしまったから。

私はにやりとした。

「ね、過去のこと水に流したいの。いいでしょう? 私達、中学でも仲違いばかりだったじゃない。こんな機会滅多にないわよ?」


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