花売り「私が勇者!?」 新装版
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12:名無しNIPPER[saga]
2016/06/27(月) 00:23:34.41 ID:WAkRKXBT0
数日後。夜。


「エミリー・ハートさん!居ませんかー?」

エミリー(こんな遅くに誰だろう)

眠い頭を醒まさせる。どうやら郵便屋の様だ。

エミリー「エミリーは私です。何の御用でしょう?」

「郵便です。では失礼!」

エミリー(陽がだいぶ落ちているのに元気だなぁ)

エミリー(宛名は、王国かぁ……なんだろ?)

赤い蝋(これで封をしていた)をナイフで開ける。

中には一枚の高級な紙が入っており、一文には分りやすいようこう書かれていた。

だが彼女にはただぐちゃぐちゃに書かれている線にしか見えない。

エミリー(……?落書き?でも王様がこんな事するはずないのに)

エミリー「……」

だが、これが届いたことが意味するものは解っていた。

かねがね噂になっていたからだ。

勇者。それはだいたいは王家の血筋や英雄の血を引くもの。

エミリー(最近は士気を高めるための材料……って)

エミリー(カッコいいだろうなぁ)

剣を振り回し、魔物を一刀両断。

困っている人々を救い、魔王を討ち永遠の平和をもたらす者。

エミリー(勇者かぁ……)

エミリー(そうとなればおばあちゃんに伝えないと!)

エミリー「おばあちゃーん!手紙ー!」

無理やり起こし、手紙を渡す。

フランチェスカ「はいはい。これエミリー宛てじゃないかい!中は……」

見る見るうちに険しい顔をし始める。

フランチェスカ「……いいかい?この話はちゃんと断るんだよ。明日の朝10時、王都にある城へ行く。いいね?」

エミリー「……?うん!」

エミリー(そう書かれていたのかな?)

エミリー(もしかして私、悪い事を!?つまみ食いしたり、野原で勝手にお昼寝した事がバレた!?あわわ……)

だが眠気がそれを覆いこむ。

エミリー「ふわぁ……んー……」


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