8: ◆uda3OPHnPE[saga]
2016/06/22(水) 03:48:51.57 ID:0EunTTbFO
リーン「……ということで、魔王を継ぐ新たな魔王、その一人よ」
リーン「今日ここに来てもらったのにはある理由がある」
魔王城。
大陸のはじっこ、魔界にある巨大な城とその近くにある城下町。そこにはかつての戦いの苛烈さを感じさせることなく、今はただただ平和な時が流れていた。
さて、そんな魔王城の中。謁見の間で魔王の娘であるロズは、とある人物に呼び出されていた。
ロズ「はいはい、昔ばなしからはじまってようやく本題だね。何? 魔神さん」
謁見の間、いかつい椅子に座る人物へと気だるそうな目を向ける少女、ロズ。双子の次期魔王、その妹。
その視線の先にいるのは、現魔界で魔王に代わり王として現在国を治めている魔神。
彼女の見た目は美しい女性。ただオーラはそこらの魔族とは段違いに強力だ。
闇のように黒い髪は床につきそうなほど長く、妖しく綺麗なドレスに包まれた身体からはただならぬ魔力が常に放たれている。
本来なら王の代役、などではなく魔界を治めるに相応しい実力者なのだが……彼女が表舞台に立つことはほぼない。
勇者と魔族の戦いにおいても無干渉を貫いていた。
リーン「実は……お前に折り入って頼みたいことがある」
ロズ「頼みたいこと? いいよ、断れないし。聞いとく」
そんな彼女が平和になった魔界で魔王の代わりをやっている理由は一つ。後継者である魔王の娘。彼女らが未熟だからだ。
力も知恵もまだまだ劣っている彼女らが上に立てば、王の討たれた国はどうなることか。危険性は分かるだろう。
そこで、魔神が代役をかって出た。彼女はロズらに代わり人間、その他の種族と友好的に生きるための政治的な活動を進んで行ってくれている。その効果は目覚ましいもので、現在の魔界には観光客がやって来るほどだ。
ロズにとっては感謝してもしきれない恩人。彼女の頼みと聞いて断れるはずがない。
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