アルビノの女「……いくらですか」黒髪の娼婦「お気に召すまま」
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29: ◆aUbK72/AnA[sage]
2016/06/30(木) 20:35:12.04 ID:DXlNlRt50

『――――パブリック・アドバタイザーが、午前3時をお知らせします』
『現在、当地区である旧川崎を含む南地区には、重金属含有の放射性酸性雨が――――』
『――――――の皆様の外出は――――禁止され――――』


新都市東京に、夜は来ない。くすんだ月が高く昇れば、確かに街から人影は失せるかもしれない。
だが人工灯の安い光は、華々しく乱立する摩天楼の足元を、何時までも疎ましく照らし続ける。
そして程なくして、害毒の雨脚は降り注ぐ。街も人も光も、全てが白い水煙に包まれる。


    「…………あ、あ"っ…………お"ぇ"っ、げほっ、げほ……あ"、あ"」

 「ち、畜生!! トモを、放――――」


銃声も、断末魔も、脊髄の折れる音も。ことごとく、酸の雨に包まれる。隠されて、溶けて、消える。


          「……お、おま、え、は、」



白い雨が、赤く染まる。されど流れる紅色でさえ、無慈悲な恵みの雨は薄めてしまう。
畢竟何もかもが流れ着くのは、一月前に取り替えられていながら、今でさえ溶けかけている路地裏の排水溝に過ぎない。


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