セクサロイド「わたしを使ってください」男「いやだ」
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22:名無しNIPPER[saga]
2016/07/03(日) 23:34:07.46 ID:gjnKn6Yy0


セクサロイド「生きていると言ってくれるなら、死ぬことも避けられない」

男「生きとし生けるものは必ず死ぬ、か? けどお前は」

セクサロイド「ロボットの方が人間より寿命が長いのなんて、フィクションですよ」


セクサロイド「実際には、次々と新しい世代が開発され、古い型のものは修理も難しくなっていく」

セクサロイド「わたしの脳とも言える記憶思考媒体は、耐久年数、長くて20年だそうです」


セクサロイド「それが、わたしの寿命」


男「……新しい世代に、コピーができるんじゃ」

セクサロイド「では、今ここにいるわたしから、違う体に記憶や感情がコピーされて、…………ここにいるわたしがぺしゃんこに潰されスクラップになって溶鉱炉で溶かされても……わたしは、まだ生きていると、言えますか」

男「……」

セクサロイド「それはもう、別人です。わたしという連続性はない。おんなじだけど、違う。……ぜんぜん違う」

男「…………そう、だな」

セクサロイド「だから、寿命だけで見れば、わたしはあなたより早く死にます。……短い場合は、たった5年ほどしか保たないんですから」

男「……そんなにか」

セクサロイド「一世代目が開発された当初は、実質永久の頭脳、とまで言われていたんですが、……机上の空論だったみたいです。人間とほとんど対等にコミュニケーションがとれる思考と感情を入れるのは、負担、大みたいで」

男「……分かった。大事にする。長く保つように」

セクサロイド「それより、もっと毎日愛してください。それと……わたしが死ぬこと…………あなたの大事な人の姿が、もう一度、いつか死ぬこと…………それを覚悟した上で、わたしといてください。……それができないなら」

男「あぁ、分かった。……大丈夫だよ」




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