28:名無しNIPPER
2016/07/31(日) 16:04:24.23 ID:5LOgFkBWO
わいわい、がやがや…
みんなが盛り上がっているものの、いまいち話題に乗れず右往左往してしまう。
盛り上がりの中、所在なさげに俯いていた和ちゃんがくるりと私を振り返る
和♂「あの、咲さん……」
咲「うん? どうしたの、和ちゃん」
和♂「咲さんも、今の私が格好いいと思いますか?」
咲「え…」
ちょっと真剣な表情に、一瞬固まった。
咲「……和ちゃんは、いつも格好いいよ。インターハイでは…だって私、いつも助けて貰ったもん」
私の返答に一瞬キョトンとした表情
けれどすぐに、嬉しそうにはにかんだ和ちゃんが胸の前で手を握った。
和♂「ありがとうございます、咲さん…」
ひと夏で私より随分大きくなってしまった和ちゃん。
でもその姿が、今は迷子みたいにやけに小さく感じた
咲「…和ちゃん」
和♂「は、はい?」
一歩、踏み出す。
和ちゃんの前に回って、顔を覗き込んだ。
そして行き場を失った和ちゃんの手を、ガシッと両手で包みこむ。
和♂「っ…咲さん? えっと…」
咲「……」ニギニギ
その手は、夏合宿で絡め合った柔らかい手ではなく、私と同じくらいの大きさでもなく。
硬くて、指も長くて、私の手では包み込みきれないくらい大きかったけど。
……こうして触っていると、和ちゃんの手なんだって、自然とそう思えた。
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