王「ある魔女の話をしよう……」王子「……魔女?」
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2:名無しNIPPER[saga]
2016/07/16(土) 20:07:03.96 ID:VawGltCJ0
あれはまだ私が産まれて間も無い時だ。
赤子の私が最初に彼女に会った記憶だ。
「おぎゃぁあ! おぎゃぁあ! おぎゃぁあ!」
当時の国は不安定で、後から聞いた話ではその日は恐らくクーデターの起きた日だった。
泣き叫ぶ私の事を抱き上げる暇も無ければ人もいなく。
炎に包まれる城の中で何も出来ない赤子の私を、誰も気にかける者はいなかった。
ただ、一人を除いて。
……「まぁ、可哀想に……」
何年経とうと、どれだけの事があろうと、何故か言葉の一つ一つさえ忘れる事がない。
泣いていた私を炎の中抱き上げるその女は、優しい声でそう呟いて何処かへ歩いて行ったのだ。
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