勇者(Lv99)「誰が僧侶を殺したか」
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14:名無しNIPPER[saga]
2016/07/19(火) 20:10:19.40 ID:jeAwuQA40
第13話迷宮魔王城

魔王城侵入1日目

戦士「教会のアイテム、実際使うまで半信半疑だったけど、ちゃんと機能してよかったわね」

 無言で10分ほど迷宮のような城内を散策していた時、戦士が言った。

魔法使い「あ、そうだな。 これで開かなかったらマジで詰んでたよな」

 沈黙に息苦しさを感じていた魔法使いが、助かったとばかりに応じた。

勇者「あれだけ面倒な条件を超えて手に入れたんだ、 機能しなきゃそれこそ教会側の信用にかかわるだろ」

 勇者も、さして興味もなさそうではあるが言葉をつないだ。

戦士「レベル制限に、国中の依頼の達成率、なんだか思い返すとずいぶんこき使われてきたわよねぇ」

魔法使い「確かになぁ、思い返してみると、そのオーブ一つの為に随分遠回りした気がするわ」

 魔法使いはどこか遠い目をした。

戦士「まぁ、魔王討伐に必要なレベルを、人助けしながら鍛えられたんだから、結果オーライじゃないかしら? 私たちも最初に比べると随分と頼もしくなったと思わない?」

魔法使い「ほんとにな……最初の頃はマジでこのパーティ大丈夫かと思ったぜ、特に……」

 そう言って魔法使いは、槍を構え魔物を探すことに夢中な僧侶をちらりと見た。

僧侶「む、今こっち見た?」

魔法使い「すげぇ勘だな、ビーストかよ」

僧侶「あれ? 褒めてる?」

魔法使い「半々ってとこかな」

僧侶「……セイッ」

 僧侶の槍の一突きが、魔法使いの頬をかすめた。

魔法使い「どわぁ! 何すっだてめぇ」

僧侶「半分の分よ」

魔法使い「最近やけに攻撃的じゃねーか? お嬢さん」

僧侶「なんか、魔法使いには口じゃ勝てない気がしてきたから、でもやられっぱなしはむかつくし、私なりに考えた結果、こうなった」

魔法使い「こうなったじゃねーよ。 大体お前、そうじゃなくても危ないんだから、もっと考えてだな」

戦士「はいはい、痴話げんかはその辺にして、もっと建設的な話をしましょ」

 彼女は、慣れた様子で両手をたたいて見せた。
 
魔法使い「建設的……ってたとえば?」

勇者「……」

戦士「たとえば勇者の呪文でも壊せない建造物を、その材料を加工できるであろう魔王をどうやって攻略するか……とか」




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