30:名無しNIPPER[saga]
2016/07/22(金) 21:45:00.23 ID:iM37NyuX0
第16話 闇の中で
勇者「!?」
突然の暗闇にパーティーに緊張が走る。
魔法使い「な、なんだ?」
僧侶「敵!?」
戦士「いえ……違うわね」
勇者「? どういうことだ?」
戦士「通路の先を見て、明るい光が見えるでしょ?」
戦士の示す先、50メートルほど前方に確かにランタンの光が見える。
僧侶「…んー? どゆこと?」
戦士「勇者の破邪の剣の効果で、ランタンにかかっていた魔法効果がなくなったってことじゃないかしら?」
魔法使い「……あー、そういうことね……ビビッて損した」
魔法使いは脱力する。
勇者「結局振り出しか」
僧侶「んー? あれなんだろ?」
僧侶は闇の中淡く光る石に気が付くと、そちらに歩を進めた。
魔法使い「バカ、ホイホイ歩くな、罠かもしれないだろ 力場の杖」
魔法使いは僧侶の肩をつかむと、ふくろから力場の杖を取り出し、光る石に向け振るった。
石が浮き上がり、魔法使いと僧侶の目の前まで移動する。
勇者「……星屑だな」
夜目になれた勇者が、目を細めながらつぶやく。
戦士「明るかったら気づかなかったかも、ラッキーね」
僧侶「はい、私の」
僧侶はそういうと間髪入れずに浮いていたその石を掴み取った。
魔法使い「あ、てめ」
僧侶「ふふふ、魔王城の星屑、きっとすごい武器になるよ」
石が発光を始め、ぐにゃりと一度大きくゆがむと、槍の形に変形した。
やがて形状が安定すると光にヒビが走りガラスの割れるような音と共に光が砕け、中から金属質の槍が姿を現す。
勇者「……どうだ?」
槍をまじまじと見つめる僧侶に、勇者が問いかける。
僧侶「んー、悪くないけど……なんか微妙、回復呪文がパワーアップするみたいだけど、その分攻撃力がなー」
魔法使い「お前ほんと、なんで僧侶の槍に選ばれたんだよ」
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