47:名無しNIPPER[saga]
2016/07/27(水) 23:31:10.81 ID:4S0eWJgl0
第20話 炎の残響
炎に焼かれる僧侶の遺体を、勇者、戦士、魔法使いはそれぞれ想いを胸に見つめた。
魔法使い「ウッ うう」
魔法使いがまた涙を流す。
戦士は黙って両手を組み合わせ目を閉じ祈った。
――
―
勇者「……」
燃え尽き骨だけになった彼女を、ふくろにしまいこむ、
戦士「……じゃあ、今後の方針を錬りましょう」
勇者「……そうだな」
どこかぎこちなく勇者が応えた。
戦士「まず状況を整理しましょう、僧侶が攻撃された時のことで何か思い当たることはある?」
魔法使い「いや、俺の近くにいたはずだけど……気が付いたらあいつが吹っ飛んでた」
勇者「俺もすぐ呪文を撃ったが敵らしい影も確認できなかった。 多少もたついたとはいえ、俺の呪文から逃げられるほどの時間だとは思えないな」
戦士「そんなスピードで動けるなら何かしら物理的な余波が発生するし、そんな変化があれば僧侶が真っ先に気づきそうなものよね」
魔法使い「ああ、大体敵の不意打ちは僧侶が真っ先に察知してたしな……今更感覚が鈍るなんて考えらない」
勇者「ちょっと待て……じゃあ僧侶は、どうやって殺されたんだ?」
今まで考えなかったことが、急に勇者達の胸を満たし始めた。
戦士「……わからない……としか言えない、僧侶の傷を見るに何か刃物で背後から強襲されたとしか」
魔法使い「俺たちの肉体をやすやす貫通する何かを、あの短時間に何度も打ち込んで吹き飛ばしたって事か?」
勇者「……まったく想像がつかないな……敵の実態がいまいちつかめん」
戦士「……そうね、どんな時も気を抜かず奇襲に神経を尖らせる……としか言えない」
勇者・戦士「……」
勇者と戦士の目が一度合うが、すぐに互いにそらした。
勇者「……今日はもう少し進んだ先で休もう。 見張りは二人だ、一人が休憩している間に二人が周囲を警戒する。 ……いいな?」
戦士「……ええ、そうね」
勇者の提案に戦士は若干顔をしかめながらもうなずいた。
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