66:名無しNIPPER[saga]
2016/08/01(月) 20:48:33.29 ID:hSZvYlZC0
第24話 確信の確認
勇者「星鳴の杖」
魔法使い「!」
戦士が死んだ今、聞こえるはずのないフレーズに魔法使いは顔を上げた。
そしてふくろから杖を取り出した勇者に訝しむ視線を送る。
魔法使い「……勇者? 何を…やってるんだ?」
勇者は黙って星鳴の杖をかざした。
杖の先端から爆発が発生し、かざした先に突き進んでゆく。
勇者「……何、確認さ」
勇者は、つぶやくようにそう言った。
魔法使い「…確…認?」
勇者「ああ、別に所有者じゃなくても、他の武器を使えるかどうかのな」
魔法使い「……勇者……お前……何を」
勇者「実際こんな使い方をするなんて、考えたこともなかった。 だが実際できた」
魔法使い「……」
勇者「……まだ、しらばっくれる気か?」
魔法使い「……は?」
勇者「魔物の心、この言葉を知っているかどうか、それがこの茶番の真相を見定めるポイントだ」
魔法使い「……?」
勇者「魔法使い、俺がこのワードを知っていることはお前も予想外だったようだな。 だから二人だけになってもまだしらを切れると踏んだのだろう?」
魔法使い「勇者……さっきから何を言っているんだ?」
勇者「……僧侶を…戦士を殺した犯人はお前だと言っているんだ」
魔法使い「!!?」
勇者の言葉に、魔法使いは目を見開く。
勇者「お前には聞きたいことがいくつかある、素直に応じるなら命は助けてやってもいい」
王者の剣、そう呟いた勇者の手に剣が現れる。
魔法使い「落ち着け勇者! こんな時にお前は何を言ってるんだ!? 二人を殺した犯人が俺!? 意味がわからねぇ、なんで俺が二人を殺す!?」
勇者「魔物の心を持っているからだ、それ以上に理由がいるか? 魔王の手先ならば、敵を殺すことに何の疑問がある?」
魔法使い「だからさっきからその――」
魔法使いは咄嗟に横に飛んだ。
コンマ数秒後、魔法使いのいた地点に剣の刃が振り落とされる。
魔法使い「……っ」
魔法使いは絶句する。
勇者「しゃべるつもりがないなら、五体満足でいられると思うなよ」
勇者の目が憎悪によどんでいることを認めた魔法使いは、顔をゆがめると、歯を食いしばり大きく後方へ飛んだ。
勇者から距離をとると、腕に抱いた戦士を床に寝かせふくろに手をかざした。
魔法使い「……魔神の杖」
魔法使いの言葉に応じ、手に杖が具現化された。
勇者「……やっと本性を現したか」
魔法使い「勇者、お前は今正気じゃない、きっと敵の幻術魔法にでもかかってるんだろう、だから、少し大人しくさせる」
勇者「……まだとぼけるつもりのようだな」
ピン、と殺気が空間に張り詰めた。
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