35: ◆xGxUpvkF.6[saga]
2016/08/04(木) 01:53:48.18 ID:c72w4K4h0
雪乃「……動かないで!」
貝木「運命の巡り合わせとかテレパシーのように通じ合うとか、そういうファンタジーじみた超常現象を指しているのか?」
貝木「だとしたら憐れなのはお前だ。少女漫画を読み過ぎてもそうはならんよ。これは常識の話だ」ユラリ
雪乃「……!」(何? 指が……体が…動かない)
貝木「或いは、理想を追い求め足掻き続けることを言うのか? それはよくある勘違いだ」
貝木「相手のことを理解することと、理解しようとすることはまるで違う。後者は理解した気になっているだけだ」
貝木「理解した気になる、ということは個人の願望だ。こうなって欲しい、こうであって欲しいという曖昧な幻想を相手に押し付ける行為だ」
貝木「お前は相手の願望を理解した気になって、叶えた気になる。 その結果、相手が思い通りにならなくて勝手に失望する」
貝木「そんな茶番を偽物と言うのだよ雪ノ下」
雪乃(違う……)
貝木「価値ある偽物があることは認めてやる。だがお前は前提からして間違っている」
貝木「自身がどれだけ努力しようと他人と分かり合えることはない。全ての願望は自己愛に帰結するからだ。
貝木「完全に見返りなく他人のために行動できる人間なんていない。いるとするなら、そいつはどこか壊れているのさ」
貝木「或いはそういう『壊れ』を怪異と呼んだりするんだろうな。お前はそんな非現実的イカレ野郎を模倣しているだけの度し難い偽物だ」
貝木「このことからお前が得る教訓は『本物に見える偽物はいても、本物など存在しない』ということだ」
雪乃(助け……比企…)
貝木「ところでお前、『犬と猫』どっちが好きだ?」
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