キエルヒトタチ(オリジナル百合)
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33: ◆/BueNLs5lw[saga]
2016/08/05(金) 19:47:15.93 ID:cIVUyV6p0
スーツ「僕もそうだったんだ。彼らのステージを一度夢で見たことがあるんだ。これは、もしかしたら、僕の中にいたピエロの視点だったのかもしれない。彼らは連れてきた人間をステージに立たせて、泣き叫ぶ彼らを見て、笑っていた。それは、もう、おぞましい光景だったさ」

バイト「……」

スーツ「僕の話、信じてくれる?」

バイト「分かりません」

スーツ「そ、そうか」

バイト「この現象は終わるんですか」

スーツ「少なくとも僕は終わらせることができた……君は、今、一匹のピエロを飼っている。君の中にね。まずは、そう思って欲しい。そして、そのピエロは君の心の動きをよく見ている。ピエロを追い出すためには、ピエロが君の頭の中にいる理由を失くしてしまえばいい」

バイト「理由ですか?」

スーツ「そうだよ。僕は、君を助けるためにそれを伝えに来たんだ」

バイト「……」

スーツ「ピエロに、執着することは素晴らしいことだと分からせてやるんだ。それを学ばせることができれば、ピエロは君の中からいなくなる。なんて素敵なんだと思えたピエロは悪さをしなくなるんだ。それが、僕のたどり着いた答えだ」

バイト「あの」

スーツ「なんだい」

バイト「執着って具体的に何なんですか」

スーツ「例えば、勝ち負けだったり、良し悪しだったり、正義不正義、生と死なんかもそうだね。これは、自分にしかないものだから、僕のを参考にすることはできないけど、僕は人を愛する気持ちを知ってから、ピエロの拍手が聞こえなくなった」


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