24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/11(木) 13:41:03.14 ID:Zy8j8MECO
龍人「桧山、メシ時までお邪魔していいか?」
愛「あ、いいよ。おいでおいで」
桧山の家は先に述べたように、飲食店を経営している。
島の中で定食屋でない飲食店はここだけだったりするので、少なくなった島民からも重宝されていた。
愛「あ、それともあたし何か作ってあげよっか?」
龍人「マジで。ご馳走になっていいか」
愛「もっちろん☆」
龍人「お代は?」
愛「けっこーです。んふふ」
本格的に昇った陽をしのぐようにしながら、帰り道をゆく。
愛「なんかね。お父さん言ってるんだ、潮時だって」
龍人「潮時。とな」
愛「前に連絡船来た時、すんごいいっぱい食べ物買ってったでしょ? あれ頑張って使い切るんだとさ」
龍人「あー、運ぶの手伝ったっけなあ」
本州からの連絡船はおおよそ2週間に一本。
たびたび島民が本州に流れていくのと共に、多くの必要物資をかなり格安で提供してくれる。事前に役所へ連絡すれば取り寄せだって出来る。
俺たちみたいな身寄りの無い子供なら、役人のお目こぼしという形でだいたいタダだった。
今の『沈没期』において現金は大した意味を成さない。
愛「あたしね、その、ね」
龍人「……」
愛「わたしは……」
龍人「言いたい事があるんだな?」
愛「う、ん。その、」
桧山の頭へ、手のひらを乱暴に叩き付けた。
愛「へぶっ」
龍人「必ず聞く。お前が、話せるところへ行こう」
愛「うん……たつと」
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