42:名無しNIPPER[saga]
2016/08/14(日) 09:06:25.26 ID:rIUQyY5dO
特に意識する事もなく、口の付いてないコップを取る。
喉を通る冷たさを、気持ち良く嚥下した。
愛「ほう、いい飲みっぷり」
龍人「たまらんねえ」
愛「んく、んく、んく」
桧山は腰に手を当て、コップを逆さまになるまで傾けていく。
うなじを堂々晒しながら、ごくごくと動く喉を見守った。
愛「ぷああ゛〜っ!!」
龍人「やめい親父くさい」
愛「うえっへっへ、たまらんのう」
龍人「お前の親父像がそれだったら、透さん泣くぞ」
愛「知らんしあんなん!」
桧山は、飲んだものの代わりのように不満を吐き捨てる。
しかし、とても言いにくそうに口を開いた。
愛「お父さんがね。今週で店閉めて、次の連絡船で常無島出ようってさ」
龍人「……」
愛「本州で、やりくりするアテがみつかったんだって。借家も借りれるから、そこに行こうって」
俺や静流とは違った。
子供を守る事だけを考えている、親の鑑だった。
何を、怒る事があるのだろうか……?
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