【R18】八幡「…………しっぽ?」沙希「……見た?」京華「みたー?」【俺ガイル】
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471: ◆zO7AQfurSQ[sage]
2017/03/08(水) 21:42:16.65 ID:HSUE9ZXIO
 結局どういうことなのか川崎はその場では教えてくれなかった。
 どうせすぐにわかるって言われたらそうなんだけどさ、だったら教えてくれても同じだろうに。
 もちろん奴隷たる俺がそんなこと御主人様に向かって口にしたりはしないが。
 次の日。いつものように三十分前には待ち合わせ場所に到着する。
 普段なら目立たないところで待機しているのだが、もしかしたら例の手紙の差出人もここで待ち合わせるのかもしれないと思い当たり、ベンチのそばで待つことにした。
 が、それが良くなかったようだ。

「あれ? えっと…………ヒキ、ヒキ…………そうだ、ヒキタニ!」

 突然後方から名前を呼ばれて俺は振り向く。いや、名前間違ってるけど。
 そこには男子三人と女子一人の四人グループがいた。誰だ?
 声を掛けてきたらしき男子と、横の女子にはどことなく見覚えがあるような…………。
 いや。
 自己欺瞞はやめよう。
 俺は知っている。
 その女子を知っている。
 中学時代に盛大に勘違いして俺が告白をしてしまった相手のうちの一人だ。
 そして声を掛けてきた男子は中学一年の時のクラスメイト。その頃はまだクラスメイトを全員覚えるという偉業を成し遂げていた…………普通か。
 残り二人は高校の同級生だろうか、俺の方をチラチラ見ながら四人でこそこそ話している。あ、何か懐かしいなこういう状況。
 最近は存在を認識されていないレベルの扱いだったし。いや、別に嬉しくないけど。

「ねーヒキタニ。今ヒマ? うちらと遊びに行かない?」

 何やら話し合った後、俺にそう言ってくる。言葉だけ聞くならお誘いの台詞、もしくは社交辞令で一応、みたいに感じるだろう。
 が、四人とも表情が表情だ。隠す気もなく悪戯や罰ゲームを仕掛けるときの顔をしている。
 そしてどういう受け答えをしようとも揶揄してくることも予想できた。なら適当に返しとくか。

「いや、ちょっと待ち合わせしてるんで…………」

「は? オメーみたいなのに待ち合わせするような相手がいるわけねーじゃん」

「わかんねーぞ。高校で同類見つけてキモいので固まってるのかもよ」

 見知らぬ二人まで笑いながら言いたい放題である。さっきのこそこそ話で俺の事を聞いたのだろう。
 もっとも、中学時代の俺を知っているのならそう思っても無理はない。むしろ俺自身がそう思うまであるしな。

「ほら、あの時のリベンジってことで。このあとまた告白していいからさ」

「ああ、なんてこった。俺の彼女が取られちまう!」

 その男子の言葉から察するに、どうやらこの中で一組カップルが成立しているらしい。
 というか残り二人の男子はカップルと一緒にいて何も思わないんだろうか? 俺なら怨み辛みの目線を浴びせつつ用事を思い出したふりをしてさっさと帰っちゃうぞ。
 え、そもそも一緒に出掛けようと誘われないって? はい、その通りで御座います。


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