126:名無しNIPPER[saga]
2016/09/16(金) 22:40:44.99 ID:fbDJqlsAO
北斗「でもやっぱりなんか少しおかしいんだよ。言ったらなんだけど妹のピアノにしては正直演奏がちょっと拙いんだ」
北斗「家は元々音楽一家だしね、妹も天才少女なんて言われるくらい才能のある子なんだ。
だからわざと下手に弾いて遊んでるのかと思ったけど普段はそんなことするような奴でもないし」
冬馬「……」
翔太「……」
北斗「不思議に思いながらも片付け終わってドアもしっかり閉めて1階に降りたんだけど。
リビングに入る直前にふっとその演奏が止んでね。見たらピアノの前には誰も座ってないんだ」
冬馬「……」
翔太「……」
北斗「その時にはああもうこれは妹にからかわれてるなと思って。どこかに隠れて俺を驚かそうとしてるんだろうとピンと来てね。
俺も妹は可愛いからね、かくれんぼのつもりで探し始めたんだけど……何故か全然見つからないんだよね」
冬馬「……」
翔太「……」
北斗「ダイニングもトイレの中も風呂場も納戸も、妹が隠れられそうな場所はみんな探したけどどこにもいなくて」
北斗「その頃にはもしかしたら誘拐かと本気で焦り始めてさ、とりあえずもう一度2階に上がってみたんだ。
そしたらいつの間にかまた妹の部屋のドアがほんの少しだけ開いてるんだよね」
冬馬「……」
翔太「……」
北斗「ああ、なんだここにいたと思ってホッとしてね。『見ーつけた』なんて言いながら入っていったら……」
冬馬「……」
翔太「……」
北斗「いないんだよね。誰も」
冬馬「……」
翔太「……」
北斗「ただね。さっき全部きっちり片付けたはずなのに……またおもちゃがひとつだけ箱から出されてぽつんと床に転がってるんだよ」
北斗「……その子が気に入ってるっていう父親からのお土産の人形だけが」
冬馬「……」ゾクッ
翔太「……」ゾクッ
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