小林オペラ「これが最後の逆転だ!」
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156:名無しNIPPER[sage saga]
2016/10/09(日) 14:27:50.09 ID:miyE5e2m0
『……………』

死体を引きずる白い髪の少女が一人、建物の狭間から覗く星の光を見ていた。

ロンドンはここ最近、曇り空が続いていたからか、今日の夜は特別のように思えたのだろう。

その光から漏れる煌きとほんのりと暖かい風を感じながら、白い髪の少女は上を見上げる。

上を見上げながら、死体を引きずる。

『……………』

月には女性の横顔が映っている。

その女性の目には、まるで私を見て恨み言を呟くの如く醜い目をしていた。

いや、きっと私が醜いからかもしれない。

その月だけは好きにはなれなかった。

曇り空が続くロンドンには珍しいこの月は、白い髪の少女はどうしても好きにはなれない。

月の周りに煌く星は、こんなにも美しく輝いているというのに。

そんな事を思いながら歩くと、引きずっていた死体の首が千切れた。

脊髄と背骨が一気に抜けたのか、殺した時にあばら骨が滅茶苦茶になったのか、首に繋がる脊髄がまるでアーサー王の剣のように伸びていた。

だが、引き抜いてしまうと背骨は情けなくしなっと垂れてしまう。

そのだらしない脊髄を見て、少女はクスリと笑い

再び死体を持ち直して、白い髪は輝きこの星空が煌く夜空の下で死体を引きずり続けた……。

『…本当に、ベルギーまで行くの?』

『…ああ。これが僕の最後の戦いだからね』

ボロボロになった死体は喋り、私の手を掴んで歩く

傍から見れば、死体を引きづっているように見えるだろう。

『それじゃぁ伝えてね。私は元気だよって』



証拠ファイルH少女の言葉

【それは少女の所在を大きく主張している内容だった】



『ああ、きっと伝えるさ…伝えるよ』

白い髪の少女は微笑んだ。

最早、人の姿をしていない小林オペラは最後の戦いの場まで進んで、白い髪の少女の手を引きベルギーへと向かっていた…



最終話 【異議あり!】




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