11: ◆Freege5emM[saga]
2016/09/19(月) 23:59:49.63 ID:YmRrF0g1o
●1-10
あたしをラボの床に突き飛ばしたキミの目は、はっきり据わっていた。
怒ってるのか、それとも解毒剤の副作用にムラムラ酔わされてるのか。
どっちだって、いい――どっちだって、あたしの仕業だもん。
乱暴にして。薄い白衣なんか引き裂いて。
賛辞、憧憬、嫉視、嘲笑、罵倒――アイドルになる前も、なってからも、
ヒトから色んな感情表現をもらったけど、キミからは、もっともっと欲しい。
結果発表からロクにいじってない後ろ髪ごと、首根っこを押さえつけられる。
そうだよ。そうやってしっかり捕まえてないと、あたし、逃げちゃうよ。
キミがあたしの肌に爪を食い込ませる。
アイドルとしてファンを煽るだけ煽って、
決して触れるコトを許さなかった罪深いあたしのカラダを、キミは力づくで開く。
あたしがこんなコト許すのは、絶対キミだけ。
キミがこんなコトするのは、あたしだけ……だよね? 信じちゃうよ。
そう思えば、大嫌いな痛みが愛おしい。
キミはあたしの下着をはぎ取る。
あたしのヒトに見せちゃいけないトコロを照明の下に引きずり出す。
それから、四つん這いで腰を突き上げさせられて、べしんべしんとお尻を叩かれる。
しびれ薬のせいか、キミの手のスイングが鈍い。じくじくした痛みと熱さが弾けて残る。
にゃはは、いけない子へのオシオキ。こんなのホントに実行するヒトいるんだ♪
べしん、べしん――肌から神経が焼けて、電撃的な感覚が首筋からアタマまで殺到する。
あたしは白衣の切れ端をくわえて悲鳴を噛み殺す。
視界に星が散って涙で揺らぐ。あたしもキミも、脂汗にまみれる。
でも、まだ、もっと。
あたしはカラダを仰向けに転がされる。足を開かされる。
にゃはは、察するに……あたし、初めてキミに泣かされちゃうのかな。
あたしは首を少し前に傾けて、キミを見上げる。
どんな目をしながら、どんな息遣いで、どんな匂いを振りまいて、キミは……。
あたしが見つめてると、キミはそれを進めるのをためらった。
ナニかな。
今更、我に返っちゃったの。
それとも、初めてで勝手がわからないとか。
実は、拒まれてるのをムリヤリってほうがお好きだったり。
もしかして、あたしが涙ぐんじゃってるのがイケないの? 涙がキミを鈍らせたか。
さっきキミが威勢よくあたしをべしべししてくれた時は、キミからあたしの顔が見えなかったもんね。
ああ、人間のセックスって不便なんだね。
イトヨなんか本能だけで複雑なプロセスの子作りがデキるのに。
あたしはキミとここまで来るのに、どれだけのコトをやらかしただろう。
でもきっと、ここまでやらかさなきゃいけないからこそ、あたしだけがキミを……。
ねぇ、プロデューサー。どうしたの?
あられもないあたしに見惚れちゃってるかな。そうなら、嬉しいな。ふっふー……。
でもね。
キミがもっとオシオキしてくれないと、あたし、もっとスゴイことやらかしちゃうかもよ?
素晴らしく硬い痛みがあたしを引き裂いた。
この痛みと血の鉄臭さがプロデューサーのココロだと、この時のあたしは無邪気に信じてた。
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