50:kaitaisagyou[saga]
2016/11/13(日) 22:15:58.53 ID:GZVt5/Wu0
―――あれから何日経過したのか分からない
輸血をされた後、踝部分だけでなくついに膝から下が無くなった
両腕は肩から先が無くなった
これでもうどこにも行けないし、完璧な達磨状態だ
その後は部屋を移されたのだ、窓も無く、時計はあるにはあるのだが
安物の目覚まし時計が一つ、当の昔に壊れて時を刻まないソレ
分針も秒針も動かない、されどカチカチと1秒ごとに機械的な音だけは
叩き出す無機物
まるでメトロームのようだなと、彼女は思った
いつまで自分はこの音を聴けるのだろうか、次は耳を失うのだろうか
矢澤にこは……
視力を片方失ったにこは恐怖した
時を遡る事、数時間程前
狂人が持って来たのは文房具店のカッターナイフと
ステンレス製の匙だった
まず、にこの瞼を右手の人差し指と親指で摘まみそれを引っ張る
そしてカッターの刃で引っ張った瞼の内側に滑り込ませるように入れて
一気に内から外へと突き破る、何度目になるか分からない痛覚
瞼を切り取られて、目を閉じたくても片目は閉じれなくなった
だが、その心配もする必要がなくなる
目尻の部分から力強い一突き、掬いあげるように片目を抉る
ぼとっ…
人生で初めて彼女は自分の目を自分の目で本当に意味で見る事になった
91Res/57.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20