9:名無しNIPPER[saga!nasu_res]
2016/10/09(日) 22:56:17.07 ID:QHVu4K5L0
スクールアイドルが街から消えて二月が経とうとしていた…
幽鬼が如く無表情で歩く一人の少女
紅い目には景色が映る、だが移された景色は彼女の中には響かない
見慣れた街、今まで見て来た街、しかし、もう見知らぬ街…
彼女が愛したにっこりの魔法使い達の卵はもう街のどこにもいない
ゴミ箱に押し込められた丸まったポスター
もう一銭の値打ちも無いと知らしめるかのように道端に捨てられた
元スクールアイドルの顔写真付きの缶バッチ…
彼女が愛してきたモノがそこには無かった
にこ(……なにやってきたんだろう)
気怠い、疲れた…もう、何もかもがどうでもいい
所詮、奇跡など起きる筈が無いのだと今更ながら現実を叩き付けられた
そんな気分だった
―――
――
―
ガチャ…
にこ「ただいま…」
学校をずる休みして早くに帰って来た
「おかえり」の声を掛けてくれる人なんてこの時間帯、居ないのに
つい言ってしまうのは彼女が家庭を大事にしている証である
にこ「…」ポフッ…ゴロン
にこの自室…ベットに寝っ転がって目を瞑る
この部屋には少し前まで大量のアイドルグッズがあった…
その全ては売り払った
見れば思いだすから、見れば辛くなってしまうからだ
にこ「…この部屋、こんなに広かったかしらね…」
にこ「…出席日数的に卒業、無理よね…」
にこ「…」
にこ「…別に、どうでもいいか」ゴロン…
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