81: ◆TEm9zd/GaE[sage saga]
2017/02/06(月) 22:10:16.62 ID:s3Ehic3+0
――――
義妹(その人は温かく、柔らかで、それでいて年上なのに私よりも背が低い)
義妹(私の憧れ、私の義姉、私の――)
義妹「義姉さん……?」
義妹(ぎゅうっと力強く抱き締められ、顔を見ることが出来ない)
義妹(でも、確かに聞いた、この両の耳で)
義妹(――好きだって)
義妹「義姉さん……」
義妹(もう一度、口の中で名前を転ばす)
義妹(転ばして、飲み込んだ)
義妹(そして、同じだけの力でぎゅっと抱いたのだ)
義妹(好きだ、義姉さんの言ったその言葉の内の真意はなんだろう?)
義妹(妹として好きなのか。――いや、そうなのだろう)
義妹(胸に耳をあて鼓動を聞けば、釣り鐘のように速く脈打っている)
義妹(それならば、私の返事は――)
義妹「ありがとう、義姉さん」
姉「義妹――!」
義妹「けど、まだ答えられません」
義妹(義姉さんの顔が一瞬にして曇るのを見た。きっと最悪なことを想像して勘違いしたのだろう)
姉「……へんなこといってごめ――」
義妹「受験が終わったら返事をします」
姉「え?」
義妹「だってそうでしょ。私は受験勉強のために義姉さんの家に泊まるんです」
義妹「だのに、恋人が四六時中一緒にいたら集中出来ない。きっと勉強じゃなくて違うことをしてしまいます」
義妹「だから、受験が終わるまで――」
義妹「泊めてください、義姉さん」
義妹「そして、終わったら私と同棲しましょう」
姉「――――」
姉「――――――。」
義妹(感極まって泣きそうな声の義姉さんの返事を聞き、私は――)
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