14:名無しNIPPER
2016/12/26(月) 20:28:36.49 ID:Wx0cP/u8o
卯月「――っ」
恐怖で身体が震える。心臓の鼓動が早くて、苦しい。
どうにか舞台袖にはけると、プロデューサーさんが笑顔で待っていた。
P「……お疲れ、卯月。ずいぶんとサービスがいいんだな」
耳元でささやかれる。聞きたくないと思っても、防ぐ手段なんてない。
P「途中からはステップも見事に踏んで……楽しかったか?」
違う、私は普段通りに、いつもみたいに頑張ろうとしただけ。なのに、そんな風に言われたら……
太ももに何かがつたう感触に、体中の熱が冷える感覚がした。
違う、私は見られて気持ち良くなんてなってない。ファンの人たちに喜んでもらいたくて、ただ歌っただけなのに。
P「話はあとで聞くよ。下着も返してやるさ……帰るまでにはな」
プロデューサーさんに腕をひっぱられて歩く。自分が濡れてしまっている感触で、私はどうすればいいのかわからない。
このまま私は帰れるんだろうか、それとも――
想像だけでまた身体が震える。恐怖からなのか、期待してしまっているのかが私にはもうわからなかった。
――
卯月編終わり
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