明日を追い越して
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22:名無しNIPPER[saga]
2016/12/31(土) 18:35:37.43 ID:tQYfl9SJO



女「ごめんなさい……狭いですよね」

男「いえ、その……布団、ちゃんと掛けてください」


理性を保とうとする時。
人を苦しめるのはムラムラではなくドキドキなのだと初めて知った。


もぞ、もぞ……。
ぴくん!


女「っ……」
男「……ぅ」


自分のふくらはぎが、彼女のつま先に触れる。
背中合わせであるとはいえ、同じ布に体温を閉じ込めるということ、自分以外の体温が感じられるということ。
それが異性のものであるということ。

長らく渇きと孤独に晒されていた心は、思春期のごとく高鳴っていた。

女「寝れそう、ですか?」

男「ちょっと……緊張が、はい」

女「……わたしもです」



女「でも……いいですよね。なんか、こう」

男「はい。別に悪く、ないです」

女「わたしは……良いです」


ゴロン。


彼女のお尻が……俺の腰に触れる。
ぐいっ、と身を寄せてくる彼女の肉は心地よく、遠慮がない。
温かさ、柔らかさ、なめらかさ、加えて重みまで感じてしまったら、たぶん、本能的に全身で抱き締めてしまう気がする。

期待する身体が、ピリピリ敏感になっていた。

男「ダメですよ」

女「嫌ですか」

男「いえ、ダメというか、その、もうダメですから」

女「ごめんなさい。あなたは、優しいから……甘えてしまいます」


少し、身体が退いた。助かった。
温もりが遠ざかり……残念な心地がするのは、仕方ないか。


女「でも、良い人です」

男「……良い人じゃなくなったら、嫌な人ですか?」

女「……。そんな事ないですよ。わたしそんなわがままに見えますか」


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