明日を追い越して
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/12/28(水) 02:40:00.71 ID:nd815OF9O



男「……ん?」



ドアの先には、ベンチに腰掛けた人がいた。
うなだれて、動かない。




○○行き、最終電車です。
お乗り過ごしのないよう、ご注意ください。
〜♪




男(寝てるか……!?)

もう鳴ってる。

泥酔?居眠り?終電逃してお前も独り?

寒いだろう。可哀想。

引きずる?起こす?声かける?

可能?不可能?俺しかいない?

間に合わない?俺が困る。見て見ぬ振り?俺が困る。


……急げ。悩むな。早くしろ!!


ダッ!



男「あのっ!!」



肩を掴み、大声とは裏腹に軽く揺すった。
ビクンと震えた全身。持ち上がる顎。見開かれる眼。
コートに包まれていたのは女性だった。

女「ん、……えっ」


音楽の調子が上がる。
まずい、荷物ば電車の中だ。


男「早くッ! あんた、もう出ますよ!!」

女「あ、ちょ」

男「荷物! それ! 早く!」

女「は、はい!」



プシュー……



男「はー、はー……」

動悸、ときめき、逃避行。
そう見えるようなワンシーン。
息切れ、緊張、安堵感。

ふう、よし、オッケー、間に合った。


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