明日を追い越して
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47:名無しNIPPER[saga]
2017/01/08(日) 19:32:54.23 ID:LYdISKJIO


……


ありがとうございました!


男「ご馳走様です」
女「ご馳走様でした。美味しかったです」


あ……ありがとうございます!
またお越しくださいませ!




男(……彼女の言い方の方がよかったな。初めて来たけど美味かったわ)

女「ちょっとアワアワしてましたね」

男「あなたみたいに言う人、少ないからだと思います」

女「え、ほとんど同じじゃないですか?」

男「顔向けて、微笑んで、目を閉じてまで会釈して。……素敵だと思います」
男「俺はいつもの癖というか、ルーチンですから」

女「えはは、その……照れます、ね。でも、何も言わない人とは比べるまでもないです。」


注文はパスタにすると、合わせて彼女もそうした。
俺はペスカトーレ、彼女はボンゴレ。

洒落た感じの店だったので腹は八分目だが、遅めの昼食ならこれで良いだろう。


女「いるんです。会社の中にも、店員さんに対して荒い人。自分でも勤め人なのに、どうしてそういう事が出来るのか」

男「あー……ウチにもいます、そういう先輩。悪い人じゃないって分かってるから、余計に、なんというか、残念というか」

女「自分がしてしまうよりは、悲しくないですけどね。」

男「……ふふ。おんなじです。よく分かります」




自分のそういうところを大切に出来るか。
社会は心の隙をついて、いつもそれを奪いに来る。
何度か負けた覚えもある俺だが、この人となら奪い返せる気さえする。


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