77: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2017/01/25(水) 01:14:33.18 ID:iCugq6SKo
もう一度火酒を含むと、解けた氷で薄まって、だいぶ飲みやすく変わっていた。
しかし喉越しは相変わらず焼かれるようで、胃に下りてからも余韻が残る。
グラスの中の世界は、半ばまで減った火酒の琥珀色を背景に、ドラゴンと“勇者”が戦っている場面に変わっていた。
勇者「誕生日、おめでとう。……すまないな、贈れるものもない」
サキュバスA「ふふっ、お構いなく。陛下と共に過ごせるだけで、私には過ぎたる幸せですもの」
相変わらず――――彼女は本心が見えない。
勇者「そう言われるとな。……ところで、手洗い場は?」
サキュバスA「お酷い。私の言葉があまりに居心地悪いからといって……」
勇者「違う! 飲めば行きたくもなるだろ。それで、どこだ」
サキュバスA「ありませんわよ」
勇者「……はぁ?」
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