勇者「淫魔の国で風邪をひくとこうなる」
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9: ◆1UOAiS.xYWtC[sagesaga]
2017/01/23(月) 00:23:36.52 ID:fQSRpZJAo

勇者(……体調を崩すなんて、なぁ)

怪我でも呪いでも毒でもなく、“病気”にかかるのは久しぶりだった。
もしかすると……“勇者”になる前にまで遡れる。

サキュバスA「ただ……陛下もそろそろ、落ち着いてこれたのでしょうね」

勇者「え……?」

サキュバスA「だって、そうでしょう。陛下のこれまでのご人生。病床に伏す暇も恐らくは無かったのでしょう」

勇者「まぁ……ぞう゛、だな」

サキュバスA「何せ貴方は、世界の希望。絶望たる“魔王”と双極。魔王があくせく働いているのに、“勇者”が休む訳には参りませんもの」

勇者(……なるほど。俺もようやく……感冒にかかって寝る事が、できるのか)

受けた毒、負わされた怪我、かけられた呪い、身体を侵す能力低下の魔法。
そうした“戦い”の傷ではなく、ただ何となく流行るお決まりの感冒。
思えば、かかり始めの事ぐらいは旅の中でもあったのに、それに気付いてはならないから無理を押して旅をし、戦い続けてきた。
今、発熱と倦怠感、それと喉の痛みと咳をようやく自覚できる。
ようやく命の危機なく、何に遠慮をすることもなく眠って治す事ができる。
ようやく――――“病人”を、やれる。



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