52: ◆/BueNLs5lw[saga]
2017/02/18(土) 00:15:00.76 ID:zg1uzZ0x0
――――
―――
放課後
河川敷――
テクテクテク
姉「……」
『―――ある患者の死が発端だった。その患者は手術中に亡くなった。担当したのは、君のお父さんだった。その時のオペにミスはなかったが医療器具に問題があったと病院側の見解が発表された。医療器具に致命的な欠陥があり、手術の際に器具の点検を怠ったとして責任者が処罰された。その責任者は、実刑は免れたけれど、その後どこの病院にも受け入れられなかったんだ。一人息子を持ちながら、彼は辛い状況に追い込まれてしまった。行き場を失った彼は、自分を守るためにある結論を導き出した。もしかしたら、オペにミスがあったのではと。そして、それを病院側が隠蔽しようとして、器具に何らかの細工を施したんじゃないかとね。なら、話は違ってくる。彼は憎悪に身を焦がした。憎しみの矛先は、どこに向かったと思う? なんということか、君の妹だよ』
『君の妹は、7日間監禁された。そして最後の日に、炎の中で殺されかけた』
『けれど、妹は助かった。救ったのは、誰だったと思う? 君の本当のお父さんだ。彼は実はオペ室にいた人物の一人だったんだよ。そして、彼だけは知っていたんだ。真実を。何が本当だったのかを。でも、今は誰も分からない。だって、君のお父さんは君の妹を助けるために炎の中に飛び込んだんだから』
『なあ、そう考えると、君を苦しめているのは何なのか見えてこないかい?』
『え? どうしてそんなことまで知っているかって?』
『……僕はね、その責任者だった男の一人息子だからだよ』
ジャリッ
犬「ワン!」
姉「わッ」ビク
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