曜「つ、ついに予約しちゃった・・・。15万のお風呂屋さん・・・///」
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50: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2017/02/21(火) 13:26:55.26 ID:cBDIxDaP0








―――街

そこにはたくさんの人がいる。
街には自然と影ができる。

偶然居合わせた女性と偶然恋愛関係に発展する公衆浴場。パチンコ店の近くにたまたまある換金所。観光という名の就労をする外国人。
それらは限りなくクロに近いグレーな存在。



梨子「・・・・・」テクテク



しかし、それらは人々に必要とされている。
それらは必要とされているから、無理に排除すると行先を失ったストレスが生まれ社会にどのような影響を与えるか分からない。
だから、それらは名を変え、形を変え、法の網の目をすり抜け、権力者に見て見ぬふりをされ、街に残り続ける。
それらは、存在してはならないのに、存在しなければならない、 “社会の歪み” 。
皆が望むように正しくあり方を変えられる力を持つ政治家が現れない限り、そんな “社会の歪み” は街から無くならない。



梨子「・・・・・」テクテク



 怪しい日本語で道行く人を捕えようと必死なポン引き、
 ジャラジャラと金属玉が弾けるけたたましい音、
 強面の男が歩きながら吸っているタバコの臭い、
 酔っぱらいが吐き散らかした嘔吐物の異臭、



梨子「・・・・・・・・・」



本来なら忌避したくなるような劣悪な環境なのに、人が集まり続ける街。
その中を歩いている自分も “社会の歪み” の一部なんだろうかと・・・
考える桜内女史。



梨子「・・・・・」ウツムキ



立ち止り、一瞬目を瞑り
 ふと頭に思い浮かぶ―――

  山と海とみかん畑に囲まれ、
   平和で静かな内浦の、
    そこに住む家族と友人達の笑顔。


梨子「・・・・・ふー」


一つ深呼吸をし、目を開き、星の見えない夜空を見上げ、意識を整える。


梨子「・・・帰ろう」 タッ


桜内女史は、自分にとって一番大切なその場所だけを考えることにする。
そして再び歩き始め、帰路に着いたのだった。









おわり



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