12:名無しNIPPER[saga]
2017/03/04(土) 17:40:12.68 ID:Umg3hOim0
三人の関係性(家族構成)でした!
「森下里美と申します。この子は妹の穂乃果、この子は弟の信です」
「……両親は?」
妙だと思った。緑は戸を開かぬまま話を進める。
「……両親は諸事情で一緒に住む事ができません。代わりに私が二人の親の代わりをしております」
「………」
事情。
緑はなんとなく察しがついた。
千人程度の過疎村、明りのある町まで出るのに二時間かかるようなここに引っ越してくる者。
「わけありか……」
「お隣に住む者として、どうか仲良くしてください」
里美は深々と頭を下げる。続けて弟達も頭を下げた。
「……私は森野緑。何もできん九十歳の爺だ」
「森野緑さん……よろしくお願いします」
里美はにこりと笑った。久しぶりに見る若者はなんとまぁ眩しい笑顔を見せるのか。
それでも緑は完全に彼らを信用する事ができなかった。
この日はそのまま扉を閉めた。
プロローグ 完
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