17:名無しNIPPER[saga]
2017/03/04(土) 18:01:02.54 ID:Umg3hOim0
「女は性奴隷として男に仕えなければならない。それがしきたりなのに……」
ごくり。生唾を飲み込む音が響く。
緑は心の中で溜息を吐いた。性欲を失って数十年経つが、これほどまでに後悔する事になろうとは。
又咲村(またさきむら)には古くから口外無用のしきたりがある。
女は性具。男の慰み物。
元々は股裂き村として犯罪者を秘密裏に始末する場所であったが、近代化に伴い国家から封殺されてしまった。
平和な村を装う事で人々の記憶から消してしまった過去。
一度血に染まった彼らを元の人間に戻す事など――。
「彼らは若い故に体力がある。下手に襲って逃げられてもたまらん」
「ふむ、まずは薬草を使うかの」
「それもそうだが、順番はどうする?」
「逸るな。どうせ長女は村長に奉納せねばならん」
「あんな良い女を……くそっ」
「村長の力を知っておろう? それ以上は言うな」
「………」
緑は完全に蚊帳の外だった。そしてそれが思った以上に悔しかった。
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