348:名無しNIPPER[saga]
2017/07/05(水) 03:53:12.09 ID:bMRps9Kk0
妖狐姫「座椅子、忘れたわけではあるまいな」
男「何をだよ」
妖狐姫「帰ってきたらいつもの百倍わらわを愛でるという約束じゃ」
妖狐姫「百倍というのは片時も離れることのないということじゃ」
男「え、そういう意味だったのか」
妖狐姫「うむ。今晩は風呂も寝るときも共に過ごすのじゃ」
くぅこ「それがいいでごじゃるよ」
男「ちょっと待っていやその……」
妖狐姫「そうと決まればさっさとゆくぞ!!専用の座椅子がいつまでも汚れていては座るに座れんからな」
俺の背後へと回り込んだ妖狐姫が両手で俺の背中をぐいぐいと押し、屋敷へ上げていった。
男「あの……俺のうはうは天国は……」
妖狐姫「何をわけのわからんことを言っておるのじゃ。さっさと歩かんか」
男「……はい」
こうして俺の救われたような気持ちは風に舞う灰のようして消えたのであった。
泣きそう。
438Res/192.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20