[安価] 「奴隷が誤配送されてきた」
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76: ◆C6qWh73Y.g[saga]
2017/03/23(木) 22:46:44.53 ID:eAnqLIi10
(······違う)
(科学者が失敗を恐れてどうする)
(やれるだろう、まだ)

(実験の挫折など、味わったこともないけれど)

(今度こそ――――)
(そうだ、今度こそは)


「待ってろ、シア。すぐに行く」



軍施設

「·········うっ···ひくっ···」

シアはすすり泣いていました。
きっと私は、もう彼には必要ないんだ。
そう思うと、どれだけ泣いても止まらないのでした。
夕暮れの帰り道でキスしたとき。
大好きだと、あのときわかっていたから。

外は大雨で、車の音も聞こえません。

「············」

彼女の心の中で、何かが割れました。
とたんに泣き声は止まり、目にあった悲しげな光も消えます。

(·········なんでもいい)
(もう······どうなったっていい)


(だって私は、奴隷なんだから)



一方のアルトは、科学者らしからぬことをしていました。
雨で音がかき消され、視界もないのをいいことに、ロープで侵入したのです。

知り合いの武器商人から買い求めたサプレッサー付きの拳銃を手に。


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