2: ◆agif0ROmyg[saga]
2017/04/14(金) 22:26:45.75 ID:295gr99x0
香油というやつなのだろうか。
「これを使って、そなたの穢れを落とすのでして。さあさ、服を脱いで横になってくださいましー」
いわれるがままに、俺はシャツを脱ぎ捨て、下着だけになってうつぶせに寝た。
未成年の担当アイドルの前で裸をさらすことに、不思議なほど抵抗が無かった。
今思えば、明らかにおかしな精神状態なのだが、そのときは妙に心が安らいでいて。
芳乃の言うとおりにしてしまった。
そうするのが正しいことであると当然のように考えていて、疑念をさしはさむ余地は無かった。
そして芳乃は、俺の横にひざまずく。
桶の中に手を突っ込んで香油をかき混ぜると、雨上がりの森のような芳香が広がる。
さわやかで、それでいてどこか官能的な匂い。
体の奥から温まって、脱力してしまう。
深呼吸するとますます匂いは強まり、視界がぼやけてくる。
いったい芳乃は何をしようとしているんだろう。
ぼんやり考えていた俺の背中に、小さな手がそっと触れる。
「やり方はばばさまからしっかり学んでおりますがー、実際にするのは初めてでしてー」
そうなのか。
「はいー。これは誰にでもすることではないのでー。わたくしをずっと支えてくださる方しかやってあげられないのでして」
しゃべり方、口調にそれほどの変化は無いはずなのだが、その声にはどこと無く艶のようなものが感じられる。
小さくてかわいらしくて、お人形さんみたいな芳乃に抵抗できない。
背中や首筋にオイルを塗り広げられ、その繊細な指使いに震える。
仰向けにされたときには、既に勃起してしまっていた。
柔らかく微笑む芳乃が下着を脱がしてくる。
さすがに、されるがままはまずいと反射的に身をよじるが。
「じっとして……わたくしに任せてくださいまし」
今まで聴いたことの無いほど色気に満ちた声で囁かれると、気力が萎えてしまう。
非日常的な空間、嗅いだことの無い扇情的な香り、そして芳乃の、普段と同じように見えてそれでいてどこか陰のある微笑がそうさせるのだろうか。
陰茎を露出させられ、そっと握られると、それだけで一瞬いきそうになった。
小さな右手でそっと覆われて、亀頭も竿も痺れるほど気持ちいい。
触られているだけでこんなに感じるなんておかしい、何か異常なことが起きているはずなのに、もっとされたくなってしまう。
「ふふ、ここでして。ここから、そなたに溜まった悪いものを搾り出さないと……」
搾り出す、といったその口調に戦慄した。
香油まみれの手でゆっくりとしごかれる。
実際にしたことが無いという割には、竿に指を絡めて根元からこすりあげる手つきにはよどみが無い。
油がローションのように滑りをよくしてくれているのだろう。
ヌルヌルの手でこすられていると、すぐに我慢汁が溢れてしまう。
透明な粘液を香油と混ぜて、塗りこめるように手コキ。
泡だった油がぐっちゃっぐっちゃと音を立てる。
しごく速度はゆっくり、力加減もかなり緩め、指使いも特に変わったところは無い。
なのにこんなに気持ちいいのはどうしてだろう。
まさかこの、油に何か含まれているのか。
この部屋に最初に入ったとき吸ったあの香りも、ただの良い匂いではなかったのかも知れない。
がっちがちになった竿を握られて、それ以上思考を進めることができない。
肌が透けそうな薄絹をまとった芳乃。
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