139: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/06/06(火) 21:59:19.07 ID:rX8qXiOt0
【ネルフ本部 執務室】
加持「……いやはや、危険な賭けですな」
ユイ「そう?」
加持「葛城についてもそうですが、かわいいネズミも戦自と日本政府がバックについている以上、辻褄合わせは必要になります」
ユイ「得られるものもあります」
加持「ご子息に?」
ユイ「もちろん。シンジは、損得だけを切り離して考えられるほど擦れてないから。繊細で純粋な子にもっとも効果的な接し方は、なんだと思う?」
加持「俺たちゃ、得られるものがあればある程度は目を瞑りますがね、検討もつきませんな」
ユイ「共感よ」
加持「……」
ユイ「勘違いしないで、唯一絶対の条件ではない。人は満足や心地よい充たされ方を好む。年相応の精神年齢をしていれば、他人をおもいやる気持ちよりも自己を優先してしまうもの」
加持「たしかに、利得を優先するのはわかります。人間社会において、いかに好かれるかよりも、嫌われないか、を考えた方がラクだったりしますからね」
ユイ「日本人的な考え方ね。いえ、ここは日本なのだから当然なのだけれど。私たちは、取り巻く環境に適応して生きているから」
加持「……」
ユイ「……霧島、マナちゃん、きっとシンジに共感するわ」
加持「ふぅ……。わかりませんね、なぜです?」
ユイ「気がつかない? 資料にある少年兵達とシンジの境遇が似ていることに。ムサシとケイタ、だったかしら。この子達は自ら志願して入隊しているようだけど。霧島マナには、シンジがだぶって見えるはず」
加持「なるほど……。そうなれば、我々としても話がはやい」
ユイ「あなたから見てどうだった? この子は」
加持「ただの中学生っすよ。スパイといえども、任務に就かせた上層部の神経を疑いますね」
ユイ「そう。……ゆっくりと観察してみましょう」
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