220: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/06/21(水) 14:03:40.84 ID:ofxCXOWm0
カヲル「……シンジくん。君だけは幸せにしたかった」
シンジ「はっ! カヲルくんっ! 生きてたの⁉︎」
カヲル「……いいや。僕はもう、シンジくんたちの世界にはいない。お礼を言いたくてきたんだ」
シンジ「そんな、やっぱり」
カヲル「ありがとう……。筋書き通りに来てくれて」
シンジ「どうしてあんなことしたんだよ⁉︎ 仲良くなりたいって言ってたじゃないか!」
カヲル「ボクもキミも仕組まれた子供だからだよ」
シンジ「……ウソ、だったんだね。みんな、みんな」
カヲル「……」
シンジ「裏切ったな……。僕にウソをついて裏切ったな……みんな、僕を利用したいだけだ!」
カヲル「ボクに何を期待したんだい」
シンジ「なにも、ただ、僕の気持ちを踏みにじった!」
カヲル「……」
シンジ「なんで、僕を傷つけようとするの? 僕が、なにしたっていうの?」
カヲル「キミが僕という存在を知っただけ。傷つけたつもりはないよ。全ては、リリンの流れのままに」
シンジ「……うっ、ぐすっ……」
カヲル「ボクは使徒としての価値を与えられた。それが、ボクが存在する理由だったんだよ」
シンジ「……ぐすっ……」
カヲル「死ぬ必要があったんだ。シンジくんの手のひらにあるアダムのために」チラ
シンジ(少年)「くすくす」
カヲル「ボクの魂はアダムの半身だからね。ボクの肉体がただの器に戻った今、シンジくんとアダムは真にひとつになる」
シンジ(少年)「手……」
シンジ「……? な、なんだ、手が光って……あたたかい……嫌な熱さじゃない」
カヲル「次はきっと幸せになれる。必ず、キミは幸せになるんだよ……」
シンジ「……っ! 待って! カヲルくん!消えちゃうの⁉︎」
カヲル「始まりがあれば、終わりは必ずくる。悲しまないで……。キミの純粋な心の中で、ボクは生き続けるよ」
シンジ「僕をおいていかないでよ! 父さんみたいに! 僕を捨てないで!!」
カヲル「キミも、弐号機パイロットのように捨てられるのがこわいんだね。でも、誰も捨ててなんかいないよ」
シンジ「嘘だッ! 父さんは僕を捨てたんだ!」
カヲル「それはキミが逃げだしたから」
シンジ「……!」
カヲル「思い出すんだ。碇ゲンドウの最後の言葉を。そして、歩み寄ろうとした気持ちを」
シンジ「いやだよ……もう、こんなに辛いなら、もう」
カヲル「キミは自身で、みんなを守ると決めた。最後までやりとげなくちゃ」
シンジ「カヲルくん」
カヲル「さようなら、シンジくん」チラ
シンジ(少年)「ばいばい」
カヲル「……アダム、シンジくんと供にあらんことを」
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