79: ◆giEdoEKBb.[saga]
2017/05/14(日) 16:29:25.98 ID:Qj5Xh5fyO
まこ「気ぃつけて帰るんじゃぞ〜」
京太郎(練習が終わって、部室の片付けを終えて、方向の違うみんなと別れた後)
咲「……」
京太郎(いつも俺と咲は同じ方向へ歩いて帰る)
京太郎(ついこの前までは、中学校の頃の他愛のない思い出話に花を咲かせたり、咲のくだらない失敗を弄ったりして笑っていた時間)
京太郎(今は……)
咲「……」
京太郎(逆に無言で)
京太郎(新月の夜だった。街路灯に蛾が集まっている。生暖かい晩夏の夜。)
京太郎(咲は俯いていて、顔が見えない)
京太郎(思い出すのは、あの純真無垢な笑顔じゃあなくて)
京太郎(俺の胸の中で鳴いていた、あの夜の咲だった)
京太郎(無言で手を握ると、咲もギュッと握り返してきた)
京太郎(たまらなく不安になっていた。体が繋がっていないと、咲と心が繋がっていないような気がして)
京太郎「これからお前の家、行っていい?」
咲「うん」
京太郎(咲の握る手の力が強くなった。咲の家は、この坂の上にあった)
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