幼女魔王N「小さなお城で甘えたい」 母性巫女「晴れ渡る雨の新世界」
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36: ◆tHMiOqNMgmiR[saga sage]
2017/05/21(日) 22:00:26.90 ID:QxdVi+Qio


母性巫女 「…………」


波魔法少女? 「心が揺らいでいる君に」

波魔法少女? 「話してしまってよいものか……」


母性巫女 「そんなに大きな、あの子についての秘密を」

母性巫女 「波さんは知っているんですね」


波魔法少女? 「知っている」

波魔法少女? 「一方で……」


母性巫女 「知らない?」


波魔法少女? 「その通り」

波魔法少女? 「ボクはそういう風にできている」


母性巫女 「はあ……」


波魔法少女? 「揺らいでいる、か。そうだね」

波魔法少女? 「……母性巫女くん」


母性巫女 「はい?」


波魔法少女? 「彼女のことを話す前に」

波魔法少女? 「今はまだぼやけている、君の、自身の心の動きに対して起こる恐怖の正体を探ってみないかい」

波魔法少女? 「なぜ君が、彼女を嫌いになることを怖ろしいと思うのか」

波魔法少女? 「または、思うような人物になってしまったのか」


母性巫女 「え……」


波魔法少女? 「それによって、もしかしたら君は、彼女を嫌うことを躊躇しなくなるかもしれない」

波魔法少女? 「もしくは……」


ユラ


母性巫女 「………っ」

母性巫女 (波さんの手のひらの上に、白んだ緑色の炎が浮かんでいる)


波魔法少女? 「晴れていると同時に、雨が降っている」

波魔法少女? 「好きであると同時に、嫌っている」

波魔法少女? 「かたくやわらかく、やわらかくかたく」

波魔法少女? 「ボクはぼくであり、ぼくはボクである」

波魔法少女? 「慣れていないが、これがボクの得意な魔法だ」


母性巫女 「あら、まあ、かわいい色」


パチパチパチ


波魔法少女? 「そういうのじゃないから」





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