【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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117:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/23(火) 16:32:16.39 ID:roP5EhAm0
「元の人格は崩壊。理性もなくなり、自分が誰かも分からなくなった。常に何かに怯え、何かに怒り。人を治し続けたS級能力者は、ただのリビングデッドに成り下がった」
「だから……殺したの?」
「そうだ。それが、坂月の遺言でもあった」
「遺言……?」
「人格が壊れる前に、あいつは俺に、自分自身の治療を依頼していた」

圭介の吸っているタバコから、灰がボトリと床に落ちる。
それを空虚な瞳で見下ろしながら、彼は続けた。

「俺は約束通り、坂月を治療した」
「殺すことは治療ではないわ! それはただの殺人よ!」

ジュリアが叫ぶ。
圭介はしかし、それをやるせない瞳で見返し、ゆっくりと首を振った。

「坂月はそれで救われた。俺は、産まれて初めてその時、人を救った」


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