【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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14:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/20(土) 15:26:43.03 ID:wWVynNsm0
汀はそれを聞いて笑みを止めて言った。

「……うん」
「君のことは調べさせてもらった。不快に思ったなら、すまない。でも、私としてはどうしても高畑のことを知る必要があった」
「…………」
「君は、元々は機関が養成した特殊なマインドスイーパーだ。そうだな? 本名は網原汀(あみはらなぎさ)と言う……『実験』の副作用で、記憶障害が起こっていたらしいが、思い出したかな?」

ゆっくりと語りかけられ、汀は小さく頷いた。

「だが、しかし君は自殺病のウィルスに感染してしまった。そこで君の治療を担当したのが、君が夢の世界で対面したナンバーIシステムの元、松坂真矢と高畑だ。二人は君のスカイフィッシュにやられ、治療をすることはできたが松坂女史は死亡、高畑はシナプスに大きな傷を負った」
「……だから圭介は、私にダイブをさせて、あの時の償いを……松坂先生の死を、償わせようとしてるの……」

汀は小さく咳をしてもぞもぞと体を動かした。
そして息をついてから目を瞑る。

「治療の過程で……私は過去の記憶を全部無くした。圭介は、松坂先生を取り戻そうとしてる……私はよく分からないけど、誰かがそれに関与してる。複数ね……」


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