【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
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175:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/24(水) 16:10:05.66 ID:Eb2omwdb0
微笑んだ坂月が、続けて何かを言いかけ……そして彼は弾かれたように顔を上げた。

「予想よりかなり早いな……やはり、あの子の改造は失敗だったのか……」
「え……?」
「猫ちゃん、この子が目覚めるまで頼むよ。俺はどうやら、ここまでみたいだ」

小さな猫にそう呼びかけ、青年は車椅子を動かし、海と汀(なぎさ)を背にするように移動した。

「その中核を飲むんだ。そうすれば君は、君自身を取り戻すことができる。それから先どうするかは、『網原汀』君。君自身の選ぶ未来だ」

その瞬間、空がまるでガラスのように割れた。
夕焼け空が無数の尖ったガラス片にかわり、雨あられと降ってくる。
坂月は足元の砂をギプスの手ですくうと、自分と汀(なぎさ)を守るように空中に投げた。
砂が傘のように宙に固定され、ガラス片が凄まじい音を立ててそこにぶつかる。


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