【オリジナル】「治療完了、目をさますよ」2【長編小説】
1- 20
206:天音 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2017/05/24(水) 16:29:27.34 ID:Eb2omwdb0
汀は金切り声を上げながら理緒に駆け寄った。
そして髑髏のマスクを引き剥がして、脇に投げ捨てる。
右肩を両断され、そこから血がどんどん流れ出していく理緒の体を抱き、汀はソフィーを、そして一貴を見た。

「助けて! 血が止まらない! 止まらないよ!」

必死に理緒の傷口を手で押さえるが、ぬるぬるとしたそれは噴水のように溢れていく。
段々血色がなくなっていく顔で、理緒は残った左手を伸ばし、汀の頬を触った。
そしてにっこりと笑う。

「置いていかないよ? 汀ちゃんは寂しがり屋で……わがままだから……私は、一人じゃ逝かないよ……」
「理緒ちゃん……」

汀は理緒の力がなくなってくる体を抱いて、声を絞り出した。

「こんなの夢だ……夢だよ……」
「そう、夢だよ」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
281Res/203.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice