『このすば』カズマ「アクアがママになるんだよ!」『R-18』
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19: ◆BAKEWEHPok
2017/05/30(火) 22:58:20.26 ID:paYwonY3o





例によって神殿みたいな部屋の中に俺は立っていた。

「カズマさん。死んだばかりの貴方に言うのもなんですが……今回ばかりはどうかと思いますよ」
「あっ、はい……面目ないです……」

怒ったような困ったような表情のエリスが、めって感じで人差し指を立てて注意してきた。
流石に弁解の余地がない。
痴情のもつれで逃げ出して転落死って情けないっていうか人としてどうか。

「俺はどうすればよかったでしょうか……?」
「私に相談されても困ります…………まあ先輩と関係を持ったわけですから…………
 言うとおり責任を取ったほうがいいんではないでしょうか」
「くぅっ……人生決まってしまうのか」
「ああいう事をしてしまって後悔するのは先輩に失礼ですよ。
 大体カズマさんは先輩がそこまで嫌なわけじゃないでしょう?」
「いやいやいや、だってあのアクアですよ? 確かに身体は最高ですが
 言う事がめっちゃ重いし、お嫁さんなんてのが全く似合わない女ですよ」
「でしたら、めぐみんさんを選んじゃえばいいじゃないですか」
「そうだけど……」

そこまで言われると、何故か口ごもってしまう。
責任というのも感じなくはないわけで。

「先程逃げようとしたのは、もしカズマさんが結婚するとして……
 きっと仲間との関係が変わってしまうほうが怖かったんじゃないでしょうか」

ドキッとした。
微笑するエリスが綺麗だったとか、そういうのもあるけれど、見透かされた気がしたのだ。

「……そうですね。自分から関係を壊しちゃいましたけど……」
「壊れてなんていません。カズマさんが変えちゃったんです。
 関係を変えてしまったなりに、仲間の事を考えてあげて大切にしてあげてください。それが責任を取るということですよ」
「………………そうですね。……何か見えてきた気がします」

相談するとなんだかスッキリした気がした。流石は女神様だ。

「関係って言えばエリス様、俺たちがやってるの見てたんですね」
「なっ……!?」
「いやーちょっと恥ずかしいな。まさか見られてるとか想像しなかったんで。
 アクアがエロかったんで驚きませんでした?
 あと俺のって普通サイズだけど、強化魔法中は結構大きくなかったですか?」
「し、知りません……!」

ぷんって感じにあっちのほうを向くエリスの白い頬がほんのり赤く見えた。
これ絶対知ってるよね。


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