5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/06/17(土) 06:36:49.89 ID:ND0MDh2u0
換気を始めて随分と経つが、今だ鼻腔の奥には薔薇の香りが微かに咲いていて、それをオカズに白飯を食べなくてはいけないのかと、ガラスに映りこんだ嫌忌の瞳から視線を逸らす。
棚に並んだ香料。様々な色、形、大きさ、言わずもがな、匂い。
あれは龍の涎。
あれはカビた木。
あれは猫の尻から漏れた汁。
なんだよ、なんだったらさっきの俺のゲロだって取っておいても良かったんじゃないか?
棚の横のガスボンベをぺろりと撫でる。埃っぽい。これも後で拭いてやろう。
床を見やる。木屑、パン屑、紙屑、埃。
そこに俺は、ひとつ見つけた。
拾い上げると、それはうねうねと捩れ、縮れている一本の毛であった。
志希の陰毛だ。
「うねうねしていやがる。まるで、しらすみてぇだな」
そうか、このガレージの床一面に、志希の陰毛しらすが泳いでいやがる。
すると、電子レンジがチーン、と音を上げた。
それは、ひらめきに似ていた。
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