【モバマス時代劇】神谷奈緒 & 北条加蓮「凛ちゃんなう」
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79:名無しNIPPER[saga]
2017/06/18(日) 11:33:00.81 ID:3tnS2gIH0
縛り上げられたところで血流がとまって、光の身体は

 ひどく痛んだ。

 キーワードはわからない。

 わかったところで、どうすればいいのかも。

 自分は南条光の幽霊、それも偽物の幽霊だ。

 想いも、願いも、意志も贋作。

 光は自身の記憶の海をロケートした。

 どこからが“南条光”の記憶なのか、判別ができない。

 あるいは、全ては麗奈の作った幻か。

 それとも、実は南条光はロケーターなどになっていなくて、

 これは楽園の住民が見る1つの夢に過ぎないのか。

 過ぎ去った幻想(ヒーロー)に

 憧れる少女が見る、悲しすぎる夢。

 光は、自分がどうしようもなく空っぽに感じた。

 しかし、空っぽの心のすみに、麗奈がぽつんとしていた。

光は気づいた。

1人目の南条光と小関麗奈が創造した地獄の中で、

17番目の南条光として。

「そうだ、アタシが、本当に…」

分かっていた。

世界を守るようなヒーローは、自分には無理だと。

南条光は弱くて、不器用で、小さい。

だから、せめて、誰か1人だけでもいい。

その1人の笑顔のために、

立ち上がれるような“南条光”でありたかった。

「本当に謝りたかったのは、麗奈をまっすぐに見なかったことだ」

 ばくんと、彼女の身体の中で音がした。



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