シンジ「その日、セカイが変わった」
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143: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/07/07(金) 14:01:34.32 ID:5LyMqRrY0
【夕方 ネルフ本部 来賓室】
ミサト「さ、三号機をうちに、ですか?」
大統領「引き受けてもらうのは三号機のみで、四号機は引き続き我が国が担当する。同意に必要な詰めは全て済ませてあるから、あとはこの書類に責任者のサインを書くだけだ」
ミサト「しかし、ネルフは既に三体のエヴァを保有しています。日本領土内において過剰な戦力になりうるのでは……」
大統領「政治的な話だよ。現在、我が国では経済的に不安定な状態が続いている。それに伴い、市民の暴動や生活水準の低下が懸念されていてね」
ミサト「つまり、割り当てる予算がないと?」
大統領「情けない話だが、その通りだ。貧困層は医薬品でさえ入手するのが困難な状況になりつつある。そのような状態で、軍備にまわす余裕はない」
ミサト「WHOに支援を求めては……」
大統領「スイスのジュネーブ本部には、発展途上国から問い合わせが殺到しているそうだよ。その中に混じって、アメリカが恥部を晒すわけにはいかんのだ」
ミサト「受け入れるにしても隣国の反発が予想されます。相応の理由が必要になると思われますが」
大統領「その点については、先ほど君がいっただろう。日本は既にエヴァを三体も保有している」
ミサト「はい」
大統領「過剰な戦力ではなく、実績があると捉え、アメリカと日本、友好国という建前を使えばどうとでもなる」
ミサト「お話は承知いたしました。ですが、話が大きすぎて……私の一存では決めかねます。碇司令の判断を仰いでからになりますが、よろしいでしょうか」
大統領「キミの言う碇とは、碇ゲンドウかね?」
ミサト「はぁ、そうですが」
大統領「彼は本日付けで更迭になったと報告を受けている」
ミサト「え、えぇっ⁉︎」
大統領「後任を務めるのは、彼の妻である、碇ユイ博士だ。なにも聞いていないのか?」
ミサト「ぞ、存じません。事実なのでしょうか?」
大統領「嘘をついてなんになる。碇ゲンドウ氏はアラスカにて調査を行うはずだ」
ミサト「どなたの意向でしょうか?」
大統領「私が知るのは結果のみだ」
ミサト「(左遷? いいえ、違うわね。日本政府でさえネルフに人事の口だしできないはず……ゼーレ?)」
大統領「……」コト
ミサト「ですが、ユイ博士は、たしか、資料によると亡くなっているのでは……納得のいく説明を求めます」
大統領「上層組織によるゼーレの決定だ。キミも噂ぐらいは聞いたことがあるはずだな?」
ミサト「やはり……ですが、ゼーレの実態はほとんど存じません」
大統領「私も同じだ。世界は、一部の組織が牛耳っているに等しい。まったく、なにが大統領だ、傀儡だよ。これではな」
ミサト「……」
大統領「日本には藪をつついて蛇をだすというコトワザがあると聞く。これは善意からくる忠告だ」
ミサト「肝に命じます」
大統領「私は残り十六時間ほど滞在する。それまでに良い返事を期待しているよ」
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