シンジ「その日、セカイが変わった」
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220: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/07/20(木) 22:16:20.82 ID:jzCNuSI10
【マンション 霧島マナ宅】
加持「荷物の確認はあらかた済んだ――」
マナ「……」キュッキュッ
加持「鏡に映る自分を見つめてどうした」
マナ「わたし、かわいいですか」
加持「ん……? ナルシズムの気でもあるのか」
マナ「あは、違います。技術、経験がない。武器にできるものが思いつかないからです」
加持「……」
マナ「さっき渡されたチルドレン二名のファイルの一ページに戦自からメッセージがありました」
加持「勝手に座らせてもらうよ。それで、なんて書いてあったんだ」ドサ
マナ「――“守るべきは秘密だ”って。作戦の目的を考えれば理解できます。正体がバレてしまえば終わりだから。特別監査官も秘密を隠して潜入しているんですよね」
加持「そうだ。しかし、キミとは違う、己の敵を知ることは、勝てない思う相手にさえ自分を守る術に繋がる。それが俺の仕事だ」
マナ「だから、私は、自分の武器になるものってなんだろう。そう考えた時に、この顔と身体だって思ったんです」
加持「なかなか、型破りな子みたいだな」
マナ「教えてください。この任務で、人を……殺した経験がありますか」
加持「ないとは言えないな」
マナ「どんな、気分ですか」
加持「別に、なにも」
マナ「……」
加持「未経験だが、思い切りの良さがあるのはわかった。余計な力を肩に入れすぎるとうまくいかなくなるぞ」
マナ「こわいんです……」ギュウ
加持「……」
マナ「うまくいかなかったらどうしようって! 私だけじゃない! ムサシとケイタの運命もかかってるのに!」
加持「欠点の先に才能を見いだせる時もある。……キミは、キミの戦場に足を踏み入れたんだ」
マナ「私の、戦場……」
加持「自分をすり減らす、孤独な戦いだ。神経も、心までもね。偽りの仮面を被り続けるといつか、目的を見失いそうになる時だってくるだろう」
マナ「そうでしょうか」
加持「殺しなんて誰にでもできるのさ」スッ カチャ
マナ「拳銃、携帯してるんですね」
加持「能力じゃない。慣れなんだよ、重要なのは」
マナ「……」
加持「まだキミは運がいい。どのチルドレンも癖はあるが、悪い子たちじゃないからな」
マナ「碇シンジくんと、よく話すんですか」
加持「たまに。人とのコミュニケーションに消極的なタイプの子でね、付かず離れずの距離感がちょうどいい」
マナ「付き合っている子はいないんですよね」
加持「そうだな、加えて異性に対する免疫も薄い。武器にしようとしているモノは、良い線いってるんじゃないか」
マナ「……」
加持「色仕掛けをするつもりなら、決して勘づかれるなよ。騙すつもりなら、最後まで騙しきれ。ウソを本当にする唯一の方法だ」
マナ「いいえ、方法はそれだけじゃありませんよ」
加持「……?」
マナ「バレても、離れられない。……私に、骨抜きにさせてしまえばいいんです」
加持「なるほど、将来末恐ろしい発送だな。有望だよ」
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