41: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/06/24(土) 22:12:41.20 ID:zV+SN6BF0
【ネルフ本部 レストラン】
シンジ「……」チラ
ゲンドウ「どうした? お前が希望した会食だ」
シンジ「あ、うん。そうだね」
ゲンドウ「俺の顔色を伺ってないではやく決めろ」
シンジ「はは。父さんでも、わかるんだ」
ゲンドウ「くだらん」
シンジ「だけど、僕は嬉しいよ」
ゲンドウ「……そうか」
シンジ「父さんと、こうして食事できるのは本当に何年ぶりになるだろう」
ゲンドウ「十三年ぶりだ」
シンジ「やっぱり、僕が逃げ出した時からだね」
ゲンドウ「ああ。だが、それ以前の俺は研究に没頭していたからな」
シンジ「父さんがしていた研究ってやっぱりエヴァの?」
ゲンドウ「様々な研究だ。基礎構造に関わっている人員は万をゆうに超えている。俺はそのタスクの一部を担当していたにすぎん」
シンジ「凄いんだね。母さんも……?」
ゲンドウ「ユイは、エヴァに子供達の夢を託していた。シンジ――」
シンジ「なに?」
ゲンドウ「お前にとって母親とはなんだ?」
シンジ「うーん、会ったことのない、人、かな」
ゲンドウ「だが、お前の母親はたしかに生きていた」
シンジ「うん」
ゲンドウ「ユイはかけがえのないものを俺に教えてくれた。俺の心の中で生き続けている」
シンジ「もし、もし今も母さんが生きていたしとたら何かが変わっていたのかな」
ゲンドウ「そんな話はするだけ無駄だ」
シンジ「そうだね、ごめん」
ゲンドウ「俺は、お前に何もしてやれない」
シンジ「えっ?」
ゲンドウ「だが、ユイの願いは、お前に対する願いでもある」
シンジ「父さん、なに言って……」
ゲンドウ「シンジ。二度は言わん。よく聞け」
シンジ「う、うん」
ゲンドウ「俺は父親失格なのだろう。この手は、血で汚れてしまっている。過去を振り返りはしない」
シンジ「……」
ゲンドウ「犠牲が、あまりに多すぎる。俺だけの話ではない、関わってきた者、志半ばにして倒れてきた者たちの願いが託されている」
シンジ「うん」
ゲンドウ「俺は、お前に嫌な思いしかさせていないのだろうな」
シンジ「そ、そんな……」
ゲンドウ「初号機パイロットは、ユイの願いでもあるお前がやり遂げるのだ」
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