シンジ「その日、セカイが変わった」
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7: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/06/24(土) 13:30:02.60 ID:zV+SN6BF0
【一時間後 リビング】

シンジ「はぁ……どうしてこんなことになったんだろう」

ペンペン「クエ〜」

ガラガラ

アスカ「お風呂、あがったわよ」

シンジ「あぁ、うん、わかったよ」

アスカ「あんた、まだ座ってうなだれてたの。いい加減切り替えなさいよ、うっとうしい」

シンジ「色々迷惑をかけたら申し訳ないって思うのは当然じゃないか」

アスカ「あいかわらず内罰的ね。そういう時は、そもそも爆弾を仕組んだやつが悪いって開きなおるのよ」

シンジ「そんなに、簡単じゃないよ」

アスカ「ぐちぐち悩んでるよりずっとマシじゃない。そんなんだからあんたはダメなのよ」

シンジ「そうなの、かな……」

アスカ「呆れて開いた口が塞がらないわ。あたしにここまで言われて悔しいとか思わないわけぇ?」

シンジ「思ったって、アスカには口でかなわないじゃないか」

アスカ「ぷっ、なによ、諦めてんの?」

シンジ「僕だって、ちゃんとしてるつもりなんだ」

アスカ「ひとりよがりで?」

シンジ「うるさいなぁ。もういいだろ。アスカだって、口ではどうでもいいとか言っておきながら僕に文句ばかり言ってくるじゃないか」

アスカ「あんたがあまりにも情けないからよ。見ててイライラすんの!」ビシ

シンジ「それは僕がよくわかってるよ。僕だって、うまくやりたいって思ってるんだ」

アスカ「無理ね」

シンジ「な、なんでアスカにわかるんだよ!」

アスカ「根本的な問題よ。あんたは悪いと思った、で? うまくやろうとしてるってなにを?」

シンジ「それは……もっと、要領よく、前向きになれるように」 もごもご

アスカ「そこがズレてるのよ。いい? 開きなおるにしてもそれだけじゃただのクズ。人間、なにをやるかで価値が決まる」

シンジ「そうだけど」

アスカ「前向きになったら? その先は? とりあえず目先のことしか考えてないあんたはすぐ壁にぶち当たる。そしてまた悩みだすんでしょ」

シンジ「……」

アスカ「またダンマリ。癖ってのは、簡単に治るものだったら苦労しないのよ。あんたはそこを理解してない」

シンジ「そうかもしれないけど」

アスカ「断言してやるわ。あんたはそう。悔しかったら私を見返すぐらいの根性見せるのね」

ペンペン「クエクエッ」 クイクイッ

アスカ「ん? なに? ペンペン」

ペンペン「クエ〜」スッ

アスカ「なにこれ? 牛乳? くれるの?」

ペンペン「クエッ!」コクコク

アスカ「ありがと」ヒョイ

ペンペン「クエ〜」 ペタペタ

アスカ「それじゃ、私は部屋に行くから。あんたはそうやっていつまでも悩んでなさい」 スタスタ

シンジ「(僕は……)」


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